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フィリピン物流業界に”日本品質”のフォワーディングとコールドチェーンで挑戦する。各事業の強みが磨かれ、さらにシナジーを生むことで強固な事業基盤を作る。

街中で車を見かけることも多いSUZUYO WHITELANS LOGISTICS, INC.(以下SUZUYO)の事業展開について日本人責任者の沼口氏に話を聞いた。

−沼口さんは以前もフィリピンに赴任されていたと聞きました。
2006年10月から約2年間駐在していました。その後中国勤務などを経て2018年9月にマニラに再度赴任となりました。その間、自動車部品や機械設備、食品輸送など多岐にわたる領域を担当してまいりました。久しぶりのマニラ着任で驚いたことは、街が10年前とは大きく変貌し、裕福な人々が確実に増えていたことです。以前はTシャツにジーパン、サンダルというファッションばかり目に入りましたが、今はおしゃれに気を使う人たちが多くなってきたように感じます。消費の活性化と共に物の流れも増え、物流会社に求められる要求も多岐にわたるようになってきています。

−フィリピンでの事業はどのようにスタートしたのですか?
1995年に駐在員事務所を開設しました。当初は日本で取引がありフィリピンに進出された日系のお客様のサポートを現地パートナーと行っていました。フィリピンの発展と共に日系進出企業も増え、弊社に求められることも増えていきました。そこで、当地での20年の経験と知見を活かし2015年に法人設立をするに至りました。

−フィリピンでの主な事業内容をお教えください。
当社は2つの事業の柱があります。一つ目はフォワーディング事業です。フィリピン進出日系企業様を中心に、トラック、船、飛行機などの様々な輸送手段を組み合わせ、お客様のご要望に応じた輸出入業務を行っています。当地での20年を超える実績と知見、コネクションなどをフルに活用しお客様のご要望に応えています。
二つ目はコールドチェーン事業です。2017年4月から日系企業としてはここフィリピンでは唯一のコールドチェーン事業を開始しました。コールドチェーンのコンサルティング業務を行ってきた日本人担当者がお客様に合わせた専任チームを組織し、最適なサービス提供をさせていただいております。

−柱となる2つの事業にはどのような強みがあるのですか?
米国大手物流企業とのパートナーシップにより米国への輸出入業務には特に強みを持っており、お客様のご要望にお応えできる体制を整えています。また、独自のトラッキングシステムにより荷物の状況をリアルタイムで捉え、お客様からも随時状況確認を行うことが可能です。
また、当社のコールドチェーンは厳重に温度管理された倉庫と、最新の2温度帯輸送が可能な冷凍冷蔵車を導入し、外気に触れることなく、お客様の製品を温度を保ちながら運ぶことが可能です。
これら国際物流と国内コールドチェーンを組み合わせ、国内外の物流をワンストップで総合提案することが可能です。

−今後の御社の事業戦略をお教えください。
フォワーディング事業においては更に品質を向上させるため経験豊かな日本人営業を配置しました。今後はお客様との接点を増やし更にご要望に添える体制としていきます。
内需が増えるフィリピンでは益々国内物流の需要が増えていきます。特に食品や医薬品など人が増えるほどに需要が高まる領域においては、温度管理を必要とした高品質輸送が更に必要とされます。先々の需要予測を見極めながら投資を実施、事業全体の成長を図ります。

−既存の事業を強化しながら新しい領域へのチャレンジされるということですね。
競合企業が多いフォワーディング領域の強化と、弊社グループ内でも新しい取り組みであるコールドチェーン輸送への挑戦は難しい舵取りとなりますが、私達が経営の拠り所として大事にしている「共生(ともいき)」の精神で、この国での確たるポジションを確立していきます。「共生」とは、お客様、パートナー企業様、社会、社員のそれぞれの結びつきを大事にし「共生」していくことです。弊社だけで実現できることには限りがあり、関係各所の協力を得ながら社会的にも有益な事業の創出を目指していきます。

 

【鈴木氏】
フォワーディング事業の営業として2019年4月に着任された鈴木さんに現場で感じる営業ならではのお話を伺った。 −鈴木さんの主な業務をお教えください。


私は2012年に鈴与株式会社に入社しました。カナダ留学経験があり海外勤務を志向していた為、国際物流企業である当社に入社しました。航空輸送のCSから海上輸送・倉庫等各種サービスの営業を一通り経験させてもらい、今回念願の海外勤務となりマニラに赴任することになりました。マニラではフォワーディング事業における営業担当をしております。これまで経験を活かしてお客様の課題解決を行ってまいります。また、フォワーディング事業における社内システム運用を確立し、業務のさらなる効率化を実現することで事業基盤の強化を図っていきます。

−御社のどのような強みがクライアントに喜ばれていますか?
当社は米国大手の物流企業と提携しており、世界的ネットワークを使って総合的に提案することが可能です。特に北米への輸出入案件には強みを持っておりお客様に多岐にわたる提案が可能です。
また、当地で20年以上の実績があり各所にコネクションを持つスタッフも多く在籍していますし、ルソン島においては配送ルートも充実しているため総合的な提案が可能となります。

−マニラではどのようなことに挑戦していきたいですか。
マニラでは通関でお困りの企業様が多くいらっしゃいます。今後は最適な倉庫利用による在庫管理などから提案していくなど、これまでとは違った切り口でソリューションを行ってまいります。当社(日本側)ではお客様のあらゆる物流ニーズに対応する為の、データベース・実績を持ち、これにフィリピン拠点での先人の知恵やコネクションもミックスしながら新たな課題解決方法を生み出していきたいですね。

 

【石那田氏】
SUZUYOの事業の第2の柱であるコールドチェーン。立ち上げの中心となったGeneral Managerの石那田氏に話しを伺った。

−コールドチェーン事業立ち上げからこの2年間はどのような期間でしたか?
2017年4月に事業を立ち上げ2年が過ぎました。私はタイでコールドチェーン事業の立ち上げも経験していましたが、市や町ごとに異なる交通規制や、役所の公式文書として明記されていないローカルルールが存在するなど、フィリピンならではの予測のつかない障壁に悩まされた2年でもありました。現在はクリアになり、それに合わせた体制作りも整いました。(と思っているうちに新しいルールができる国でもあります)
また、どのお客様がどのような事に悩んでいらっしゃるかが明確になったことで、私たちのサービスの提案先が明確になった2年間でもありました。

−主に対象となるクライアントはどのような業界ですか?
立ち上げ当初にコールドチェーンを広めたのは農業を中心とする第一次産業でした。営業する為に勉強を重ねましたが、フィリピンにおける農作物は、輸送段階で痛み多く、収穫したうちの50%が廃棄になることもあるようで、販売先に到着する頃には農家の収益源が激減してしまっている状況でした。コールドチェーンは決して安くない輸送方法ですが、廃棄がほぼなくなることで確実に収益性が向上することをお客様に理解いただくと劇的に取引は増えました。今では多くの日本人の方々の食卓にも私達が運んだ野菜や果物が並ぶようになりました。
また、高品質な食材をお求めになるレストランやコンビニの食材・商品輸送も現在おこなっています。最近では医療・医薬品など厳格な温度管理が必要な領域でもご利用いただけるようになりました。

−御社の強みはどういったところですか?
高品質なトラックや倉庫はこれまでも積極的に設備投資をおこなってきましたのでお客様には満足いただいております。遠隔での温度モニタリングや配送車の走行ルートの追跡など品質に影響の出る要素はシステムで解消できるようになっています。
また、従業員の教育は時間とお金をかけました。制服の着用や挨拶など基本的なマナーから、配送オペレーションの多くにチェック機能を設けて品質を維持しています。業務平準化を図ることで人による品質の偏りも起きないようにも心がけています。厳格な指導の一方で従業員が満足して働ける環境整備も徹底しており、SUZUYOの人を大事にする風土はそうしたところに現れていると思います。

−2019年以降はどのような展開をされるご予定ですか?
原点に戻り2年半のナレッジを活かして農業などの第一次産業に注力することは更に強化していきます。人口が増えるフィリピンでは食の内需は増えつづけますし、景気の影響を受けづらい領域でもあります。体制も充実した今、この領域でサービス提供できるクライアントを更に増やしていきたいと考えます。
また新しい取り組みとしては保温機能をもったいわゆるバイク便のコールドチェーン事業を開始しています。渋滞の影響を軽減し小ロット輸送も対応できるバイク便は医薬・医療の領域で既に事業を開始しております。
フィリピンマーケットにおいて食品、医薬・医療におけるコールドチェーン需要は確実に増加していきますし、参入障壁の高い分野でもあります。コールドチェーンの価値観を浸透させることは簡単ではありませんが、確実に発展するマーケットにおいて私たちのノウハウの必要性が増していくことでしょう。私たちがマーケットを創っているという気概で今後も取り組んでまいります。

【Angelo氏】
今後の同社の成長エンジンとなるコールドチェーン事業においてManagerとして倉庫管理、配送管理を担うAngelo氏にお話を伺った。 −主な業務についてお聞かせください。


私はManagerとしてお客様の商品を安全かつ一定の温度・湿度を保って輸送できるよう倉庫、配送管理をおこなっています。ドライバーのオペーレーション管理は元より、倉庫内での商品の取り扱いには徹底した現場管理を行っています。

−業務を遂行するうえで気をつけていることはありますか。
ただ、モノを冷やして運ぶことは実はそれほど難しくはありません。ですが、決められた温度・湿度を維持し続けることは非常に難易度が高いのです。弊社で導入しているトラックはタイから輸入しており、気密性の高い荷台は2温度帯に分かれるよう間仕切りがされています。また、常にGPSと車載カメラでモニタリングすることで最小限の外気接触を実現し、更に配送漏れ防止や商品取り扱いを管理しています。
また、マニュアル化されたオペレーションは細かいチェック項目により管理され、品質維持をおこなっています。例えば、毎日行われるトラックの清掃だけでも50のチェック項目があります。そのほかにも服装、アルコールなどのチェックなど厳格に規定を設けることでお客様への高品質サービス提供を行っています。

−SUZUYOの働きやすさはいかがですか。
業務への厳格さはサービス力向上のために必要なことです。そういう意味では業務に対する姿勢などを学ぶことができる環境にあります。また、従業員がモチベーションを維持して業務に専念できる制度が当社にはあります。業務に応じた報酬や定期的な慰労イベント、昼食支給など会社に大事にされていることを感じますので、お客様は当然ですが会社のためにも頑張りたいと自然と思えるのです。

 

<企業情報>
企業名 SUZUYO WHITELANDS LOGISTICS, INC.
住所 3rd Floor 7433 Yakal Street, San Antonio Village, Makati City
電話番号 02-350-5970
E-mail numaguchi@suzuyo.com.ph
役職 Vice President   沼口智是
名前 2003年鈴与株式会社に入社。2006年~2008年のマニラ駐在経験後、中国広州での駐在も経験。2018年9月に日本人責任者として再度マニラに赴任。
フィリピン進出日時 1995年 駐在員事務所開設、 2015年 現地法人設立
業種 フォワーディング、食品・医薬品等の2温度同時配送
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