日本でのサイト運営ノウハウを武器にフィリピン旅行業界に旋風を起こす
- フィリピンに進出した理由は?
同社母体であるリクルートホールディングスは今後の成長戦略の一貫として海外へのM&A戦略を推進している。中でも旅行分野を含む販促領域では2030年までに世界シェアNo.1を掲げている。旅行分野においては旅行予約サイト「じゃらん」を有し、その豊富なサイト運営ノウハウを世界へと展開しているのだ。東南アジアではインドネシア、ベトナムでの進出を経てフィリピンは3カ国目となる。今後40年の人口ボーナスが期待でき、旅行可能な中間層が増大しているフィリピンはまさに魅力的なマーケットなのだ。
- 展開しているサービスの特徴は?
フィリピンには5000件の宿泊施設がある中、「Travel Book」には3000件ものホテル情報が掲載されている。旅行者利用の多いセブ、ボラカイなどの情報が充実しているだけでなく、週末に近場で宿泊し、旅行気分を楽しむためのステイケーションに適したメトロマニラでの掲載件数が多いことも特徴だ。また、最近では飛行機で1時間あれば訪れることができる、知る人ぞ知る穴場スポットの情報が増えている。「Travel Book」だからこそ知ることができる情報が満載なのだ。
- 御社の強みは何ですか?
同社の強みは3点ある。一つ目はその安さだ。フィリピン人が主なターゲットであるため1泊2,000〜4,000Phpの価格帯が中心だ。もちろん日本人が楽しめる情報も満載だ。2つ目は、ポイントシステムを導入しており、付与ポイントが予約時に利用でき、お得な価格を体感できる。そして3つ目が現地決済可能案件が多い点にある。クレジットカード利用率の低いフィリピンだからこそ利用者増に繋がっている。また、同サービスは会員限定サービスにすることで未連絡・直前キャンセルのリスクを軽減している。
- 今後の展望は?
同社のフィリピン進出は後発のため、競合他社に先行を許している。しかし、充実した営業体制により掲載件数を伸ばし、ポイントシステム・現地決済などの独自性を打ち出すことで利用者数も急激に伸ばしている。現在は企画・開発に投資を行っており、更にユーザビリティ高いサイト構築を行っていく予定だ。マーケット要望を汲み取り、サイトに反映させていくことがユーザー増への近道だと考えている。絶え間ないサイト改善と読者が喜ぶ仕掛けを企画していく同社に益々目が離せない。
<企業情報>
企業名 | Travel Book. ph |
住所(名刺等、要確認) | 17/F,Robinsns Cybergate Tower 3, Robinsons Pioneer Complex, Pioneer Street, Mandaluyong City 1550 Philippnes |
電話番号 | |
役職 | General Manager |
名前 | 中澤匠 |
フィリピン進出日時 | 2013年3月 |
業種 | 旅行予約サイト「Travel Book」の企画・運営 |