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その111 英語上達はコミュニケーション力次第

英語圏で生活する子どもが英語の「会話力」で不自由を感じなくなるには、通常1年〜2年かかります。さらに、学校の授業や宿題で不自由を感じなくなる(学習英語力の獲得)には、5年〜7年かかります。この期間をいかに短縮するかが、子どもの現地校適応を大きく左右することは言うまでもありません。

 

  • 英語習得を短縮する方法とは?

私は日本とアメリカで4000人以上のバイリンガルを指導してきましたが、ごく稀に、英語力を通常の子どもの倍のスピードで身につけてしまう「英語の達人」に出会うことがあります。

アメリカに移り住んだ子どもは、最低でも半年〜1年くらいは英語力が身につかず、苦労します。いわゆる低空飛行の期間を経てから、機首をグンと上に上げて英語力が急上昇していくという発達をたどります。

しかし「英語の達人」たちは、いきなり急角度で英語力を吸収していくことができるのです。日本で英語を勉強していたわけでなく、両親が英語に堪能なわけでもない。私は「英語の達人」を育てる秘密は何なのだろうと、不思議に思っていました。

先日、ハワイ滞在3年足らずで現地校トップの成績を収めた「英語の達人」のお母さんと話をしていました。その時、そのお子さんが「演劇」を習っていることを知ったのです。そこで私は「ハッ」と気づきました。私が出会った「英語の達人」たちは皆演劇を経験していたのです!

 

  • コミュニケーションツールとしての英語

コミュニケーションには言葉を介する「言語コミュニケーション」と、動作、表情、しぐさ、声の強弱といった「非言語コミュニケーション」があります。大抵の日本人は英語を学ぶ時に「言語情報」に着目します。単語を覚え、文法ルールを覚えることで英語を身につけようと努力します。

でも実際に英語を使う場面では、人は「言語情報」にはさほど頼っていないのです。文化人類学者のバードホィステルは、人のコミュニケーションの内訳は「言語情報」が30〜35%「非言語情報」が60〜65%だと言います。

つまり、人と人とが円滑にコミュニケーションするためには、言語情報よりも、声の調子、表情、仕草といった「非言語コミュニケーション」により多く配慮する必要があるのです。

 

  • バイリンガルはコミュニケーションを切り替える

バイリンガルの人たちを観察していると、日本語と英語を話す時では、声の高低、声の強弱、話すスピード、顔の表情、身振り手振り、表現方法などが微妙に変わることが分かります。彼らは使用する言語に応じて、無意識のうちにコミュニケーションスタイルを変えているのです。

コミュニケーションスタイルと言葉は非常に親密な関係にあります。車の両輪と言っても過言ではありません。日本語には日本語のコミュニケーションスタイルがあるように英語には英語のコミュニケーションスタイルがあります。

せっせと英単語を覚え、文法を覚え、翻訳方法を覚えても、いざアメリカ人と話してみると全く通じない。これはコミュニケーションスタイルの違いを理解していないことが原因です。

 

  • コミュニケーション力を伸ばすのが演劇

アメリカは、多文化、多民族、多言語が混在する多様性の高い社会です。そこで人々がスムーズに意思疎通をするためには、言語情報に過剰に頼ることなく、表情やジェスチャーなどの情報を加える必要があるのです。

アメリカ人の表情が豊かで、声が大きくて、ジェスチャーが大げさなのには、それなりの理由があるのです。つまり、英語で意思疎通する時は「非言語コミュニケーション」に目を向けることが大切なのです。

話を戻しましょう。非言語コミュニケーションを鍛える最高の方法が演劇です。 演劇で培われた発声・発音の技術、表情・ジェスチャー・しぐさを駆使する表現術、人前で堂々と話す度胸は、非言語コミュニケーション力を高め、英語習得を促進してくれます。

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