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その128 ボキャブラリーを増やす方法は?

バイリンガルの子どもが英語力と学力を伸ばしていく上で欠かせないものがボキャブラリー(語彙力)です。日本人の子どもが現地校に通い始めるとリーディング力(読解力)が弱いことがしばしば問題になりますが、その原因となっているのがボキャブラリー不足です。

 

  • ネイティブのボキャブラリー数

アメリカの小学2年生の平均的なボキャブラリーは約6000語と言われています。6000語といえば英語検定試験2級〜準1級レベルですから、小学2年生にとってはかなり高いハードルです。さらに小学3年生以降は「毎年」2000〜3000語ずつボキャブラリーが増えていくということですから、「毎日」6〜8語、新しい言葉を覚えていく必要があるのです。(Biemiller, 2005)

日本人の子どもがこれを達成するには現地校の勉強だけでは到底足りません。家庭でも「読書」を通してボキャブラリーを増やしていくことがカギとなります。読書で注意してもらいたいのが「summer slide/サマースライド」です。これは夏休み中の読書不足によってリーディング力が落ち込んでしまう現象です。子どものボキャブラリーを向上させるには、一年を通して英語の読書をサポートすることが大切です。

 

  • 幅広い読書へ導くことが大切

「うちの子は英語の本が好きですが、読解力が弱いです」という相談を受けることがあります。そのような子どもの多くは「偏った読書」をしています。親が「英語の本のことはよく分からない」と、本選びを100%子ども任せにしてしまうと、子どもの読む本が自分の好きなジャンルに偏ってしまうのです。

新たなボキャブラリーを獲得していくには「幅広い分野の読書」が必要です。子どもが好きな本(大抵はフィクション)に加えて、自然科学、政治・経済、歴史や偉人伝など、多様な分野の本に興味が持てるように導いてあげましょう。

たとえば子どもと魚釣りに行き、「どうしたらもっと魚がつれるかな?」と問いかけてみるのです。すると子どもは「えさは何を食べるのかな?」「何時にお腹が減るのかな?」「どの辺りを泳いでいるのかな?」と考えを巡らします。それを調べるために魚の本を紹介すれば、子どもは好奇心を満たすために自分から「幅広い分野の本」を読むようになります。

 

  • 日本語のボキャブラリーを増やす

子どもが新しいボキャブラリーを定着させるには、同じ単語を4回から12回繰り返し聞く必要があると言います。小学3〜4年生になると、目で見たり、手で触れて理解することができない「抽象語」が授業で出てくるようになります。たとえば「事実」「意見」「主観」「客観」「性質」「法則」「現象」「関係」などです。これらを子どもが理解するには、親が抽象語を会話の中で繰り返し使う必要があります。もちろん年齢によって理解すべき抽象語がありますから、子どもの教科書(日本語)を参考にしてください。

日本語で理解できるようになった言葉は英語でも理解できるようになります。つまり子どもの日本語の語彙を増やす努力をすれば、英語のボキャブラリーも比例して伸ばすことができわけです。

 

  • 子どもを本好きにするには?

本嫌いの子どもに共通するのが「面白くない」というものです。なぜ本を楽しめないかと言うと想像力を働かせることが苦手だからです。その結果、ストーリー理解が深まらず本を楽しむことができないのです。想像力を育てるには「読み聞かせ」が一番です。本を読んであげると、子どもはストーリーを頭の中に具現化して、イメージを楽しむことができます。この積み重ねが想像力を豊かにし、本を楽しめる子どもを育てるのです。読み聞かせは小学生にも有効です。

また子どもに「難しすぎる本」「長すぎる本」を与えないように配慮してください。少し読めるようになると、多くの親がたちまち本の難易度を上げてしまいます。リーディング力を鍛えるには「簡単で短い本の多読」が最も効果的です。「できた!」「読めた!」という成功体験を積み重ねることで本好きに育ちます。くれぐれも「難しすぎる本」「長すぎる本」を与えないように注意してください

 

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