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その141 フォネミック・アウェアネスを育てる

移民の国アメリカの学校には、世界各国から移り住んできた移民家庭の子どもたちが通ってきます。移民子女の英語力向上に「効果あり」と裏付けられた指導法が、文字を本格的に教える前に、英語の音やリズムに慣れさせる「フォネミック・アウェアネス」と呼ばれる取り組みです。

 

  • それぞれの言葉にはリズムがある

世界中の言葉には、それぞれ独自のリズムがあります。生まれてきた赤ちゃんは言葉の意味を理解するよりも先に、母親や周囲の人の言葉によって「言葉のリズム」を模倣します。言葉のリズムには2つあり、一つが「文法的リズム」、そしてもう一つが「音感的リズム」です。

文法的リズムとは、大雑把に言えば語順のことです。たとえば英語で「I love you」は「S+V+O」という語順ですが、日本語の「(私は)あなたが大好きよ」は「S+O+V」というように語順が異なります。文法的リズムとは、それぞれの言語が持つ文法習慣やルールによって生じるリズムです。

音感的リズムとは言葉の持つ特徴的な音のことです。日本語には「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ」「せっせっせーのよいよいよい」などの擬態語・擬音語がふんだんに使われた「わらべ歌」がたくさんあります。また五・七・五の俳句に代表される独特なリズムがあります。

同様に英語にも「Hickory Dickory Dock」や「Hey, Diddle, Diddle」などのわらべ歌に見られるライム(押韻)が英語独特のリズム感を作り出しています。

これら言葉の持つ特徴的なリズムを言語学習に取り入れることで、文字学習への移行がスムースになるのです。

 

  • 新しい時代に求められるスキルとは?

英語習得の近道は「英語を正しく読む力」を身につけることなのですが、それを促進してくれる取り組みが「フォネミック・アウェアネス」です。英語の音感やリズム感が身につくと、英語のリーディング習得が迅速に進むことはもちろん、リスニング力、スピーキング力も短期間で向上します。

日本では「フォネッミック・アウェアネス」指導はあまり普及していないので、ぜひ(乳幼児がいる場合は)ご家庭で実践することをお勧めします。

英語圏の子どもたちは、周りの人が話す言葉に加えて、マザーグースやナーサリーライムと呼ばれる「わらべ歌」を通して英語のリズムを身につけていきます。

英語の特徴である韻を踏んだリズミカルな語呂(ライム)の良さは、単語を構成する音を聞き分ける耳を鍛えてくれます。この経験が豊かなほど、本格的にフォニックスを習い始めた時に、抵抗なく音から文字の世界に入っていくことができるのです。

日本人家庭で「フォネミック・アウェアネス」を取り入れるのは簡単です。マザーグース、ナーサリーライム、季節の歌などを「かけ流しておけば良い」のです。

 

  • 英語をかけ流すときの注意

1)子どもに気づかれないくらいの「小さな音量」でかけ流す

小さすぎて聞こえないだろうと音量を上げると、英語の音が耳につくようになり、子どもが英語の歌を嫌がるようになります。同じ歌が親の耳につくようでしたら、音量をさらに下げてください。親も気にならない程度の小さな音量で子どもにとっては十分なのです。

2)同じ歌を何度も繰り返し子どもの耳に入れる

リピート再生機能などを使って同じ歌を繰り返しかけ流してください。親としては次々に新しい歌を聞かせたくなりますが、「繰り返し」が子どもにとっては最高の学習方法であることを知ってください。10~20曲程度のプレイリストをリピート再生することをお勧めします。

3)1日1時間〜2時間が目安

かけ流しをする時間は、1日1時間〜2時間が目安です。CDならアルバム全体を2〜3回繰り返しかけ流すイメージです。毎日欠かさず実践してください。子どもがうるさがったらボリュームを下げましょう。繰り返しますが子どもに気づかれないように小さな音量でかけ流すことがポイントです。

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