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その143 日本語と英語の文字学習の違い

英語の「かな五十音」に該当するものがフォニックスです。ひらがなが読めなければ日本語が読めないように、フォニックスを学ばなければ英語を正しい発音で読めるようになりません。ところが日本の英語教育ではフォニックスを教えずに、いきなり英単語を読ませてしまいます。これは言い換えれば、ひらがなを習っていない外国人に日本語の本を読ませるようなものです。

 

  • フォニックスとひらがなの違い

日本の子どもが小学1年生で「かな五十音」を覚えるのと同じように、英語圏の子どもたちはキンダーガーテン(幼稚園)から小学2年生にかけてフォニックスを習います。ひらがなとフォニックスは、文字と音の関連を覚えるという点で共通する学習です。しかし、両者には大きく異なる点が二つあります。

一つは、フォニックスには名前(ABCDE/エイ ビー シー ディー イー)と音(ABCDE/ア ブ ク ド エ)があることです。日本の学校教育で教わる「エイビーシー」というのはアルファベットの「名前」であって「音」ではありません。残念ながらアルファベットの「名前」を覚えても簡単な三文字単語すら読むことはできません。「CAT=シーエイティ」となってしまいます。

フォニックスは「A=ア」「B=ブ」「C=ク」という要領で、アルファベットの文字と「音」の関連を指導します。すると「CAT=クアと」「BED=ブエド」というように音をつなぎ合わせて単語を正しい発音で読めるようになります。

二つ目の違いが、フォニックスには一つの文字が複数の音を持ったり、文字の組み合わせによって音が変わる「例外」が多く含まれることです。母音のAEIOUはそれぞれ二つ以上の音があります。また子音の「C,G,Y,X」も二つ以上の音があります。さらに「CH=チッ」「SH=シッ」というように二つの文字がつながると音が変わるパターンも多くあります。アルファベットはわずか26文字なのですが、文字の組み合わせによって読み方が複雑に変化するのです。

 

  • フォニックス学習の利点とは?

ひらがな五十音は文字と音が(ほぼ)一対一対応なので3歳児でも習得することが可能です。五十音を覚えてしまえば4〜5歳児であっても簡単な本が読めるようになります。しかし日本語も万全ではありません。五十音の後に膨大な量の漢字を覚えていかなければなりません。

漢字には一つ以上の読み方(音読み、訓読み)があり、さらに、漢字がつながると読み方が変わるパターンが多く存在します。(今日、明日など)そのため中学生になっても、漢字を多く含んだ大人向けの新聞や書物をスラスラと読みこなすことが難しいのです。日本語はスタートは楽ですが、難しい文章を読みこなすのに長い時間と努力を要する言語なのです。

一方でフォニックスは、文字と音のルールを覚えるだけで2〜3年の期間を要します。またフォニックスには理屈(サイレントEや二重母音など)が伴うので、年齢が小さい子どもが理解することは難しいと考えられています。そのため英語圏ではフォニックスを5歳〜8歳位の間に指導するのが一般的です。(英語初心者の子どもには9歳以上でもフォニックスを指導します)

フォニックスはスタート時のハードルが高いのですが、乗り越えればどんな難解な本でも読めるようになるという非常に優れた学習法です。それこそ小学校1年生であっても新聞や大人向けの小説も読めるようになります。もちろん単語の意味を全て理解できるわけではありませんが、知っている単語を手がかりに内容を察することはできるのです。

 

  • フォニックスで突然読めるようになる!

フォニックス学習を進めていると、最初の頃は学習内容がなかなか定着しなかった子どもが、ある日突然、スラスラと英語が読めるようになるという現象が起こります。子どもの頭脳は、インプット量が増えると、パターン認識をして勝手に情報を処理してくれるのです。フォニックス学習も同様で、文字と音の関係を大量インプットする方法が適しています。従来の英語学習のように単語を覚え、文法を覚え、記憶を積み上げていくのではなく、文字と音のルールを歌やゲームや物語りを通して大量インプットしてあげると、ある日子どもが英語を読み始めます!

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