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その146 自己主張と自我主張の見分け方

「言うこと聞いたら後でお菓子を買ってあげる」と、子どもを「モノ」で釣ってコントロールしようとする親をよく見かけます。この方法は絶大な効果を発揮するのですが、一方で子どものわがまま(自我主張)を助長することがあるので注意が必要です。

モノで釣る行為は、視点を変えると「ぐずればモノが手に入る」というメッセージを子どもに送っていることでもあります。子どもは賢いですから経験から学習します。そしてだんだん要求をエスカレートさせていくのです。モノを手に入れるためにわざとぐずったり「いい成績を取ってもらいたければゲームを買ってくれ!」と脅し文句を言い出すこともあります。

 

  • しつけはルールに服従させることではない

子どもをモノで釣る衝動が起きるのが「社会性のしつけ」が必要になる2歳〜5歳くらいの時期です。子どもの行動範囲が家の外へと広がると、社会のルールや集団の行動規範を身につけなければなりません。

子どもが素直にしつけを受け入れてくれれば楽なのですが、なかなか簡単にはいきません。そして言うことを聞いてくれない子どもに対する切り札として「モノ」を使うようになるわけです。

しつけの目的は子どもを社会のルールに服従させることでなく「生活を楽しく快適にする知恵」を伝えることです。「どうすれば自分や周りの人が楽しく快適に過ごせるのか?」を考える習慣を身につけさせるのが本来のしつけです。これを意識すれば、子どもをモノで釣らずにしつけを伝えることができます。

3歳児が病院で走り回っています。そんな時は一度外に連れ出し(タイムアウト)ギューッと抱きしめて心を落ち着かせます。そして「ママは元気な◯◯ちゃんが大好き。でも病院は具合の悪い人が来る場所なんだよ。◯◯ちゃんが具合悪いときにお友だちがまわりで騒いでいたらどんな気持になる?」と尋ね、どう行動すべきか考えさせるのです。

 

  • 自己主張と自我主張を見極める

多くの親が子どもの自己主張と自我主張(わがまま)を混同しています。この二つは明確に区別して対応しなければいけません。結論から言えば、自己は受け入れ、自我はコントロールすることを教えます。

自己主張は子どもの意思や気持ちを表現するものであり「個性」ですから大切にしてあげてください。一方の自我主張も意思表現ですが、周囲への気遣いがありません。また自我主張にはモノへの「所有欲」や「独占欲」が隠れている場合が多いので、それで判断できます。

子どもが「おもちゃを買って!」と言い張ります。「このおもちゃが欲しい」というのは自己主張ですから受け入れます。でも「絶対欲しい!」と寝転がって泣きわめくのは、周囲への気遣いがないので自我主張ですから受け入れてはいけません。

このような時は「このおもちゃが好きなのね」と子どもの自己主張は受け入れます。その上で「おもちゃを買うにはお金がいるの。今はお金がないから我慢してね」としつけを伝えます。子どもが「わかった」と言ったら「分かってくれてママ嬉しい。ありがとう」と抱きしめます。これで子どもは自我を抑制すると「親の愛情」という報酬がもらえることを理解できます。

 

  • しつけはタイミングが肝心

子どもがおもちゃの取り合いをしています。同じおもちゃで遊びたいというのは双方の自己主張ですから守ってあげなければなりません。でも同時に「このおもちゃで遊びたいのは分かった。でも少しだけ友だちにも貸してあげたら?」と伝えるのが、自我を抑えるしつけとなります。

子どもにしつけを伝えるのは精神が安定しているタイミングで行なってください。泣きじゃくっている時、興奮している時はしつけを受け入れる心のゆとりがありませんから失敗します。そのような場合は、その場所から離れて、子どもと二人きりになれる環境で心を落ち着かせます。

子どもの精神を落ち着かせるコツは「心地よい皮膚接触」です。子どもの頭をなでたり、肩や背中をさすったり、ギューと抱きしめてあげたりという母親の肌と子どもの肌の心地よい接触は、ストレスを緩和する「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの分泌を促進させることが分かっています。

 

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