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その147 甘えと甘やかしの違い

子育てが難しいと感じる親が増えている原因の一つに「甘え」と「甘やかし」の混同があります。この二つは全く異なるものなのですが、はっきりと両者の違いを区別している人は少ないと思います。

 

  • 甘えは子どもの自立に欠かせないもの

「甘え」は子どもの成長のプロセスに欠かせないものです。どの子もある時期に「甘えを満たされること」がなくては自立できないのです。「甘え」は、子どもが「自分は愛され受け入れられているか」を打診する行為です。その打診に対して、親が受け入れる姿勢を示すのが「甘えさせる」という行為です。

重要なのは、子どもにとって一番身近な存在である「母親」が甘えの感情を満たしてあげることです。母親に受け入れてもらえないと「基本的信頼感」が育たず「自分は母親から受け入れられていない」という不信感が心に根付いてしまい、社会性がスムーズに育たなくなることがあります。

一方の「甘やかし」は、子どもの「甘えたい気持」を、お菓子やおもちゃなどの「モノ」ですり替える行為です。ぐずる子どもに「言うこと聞いたら後でお菓子を買ってあげる」と、子どもを「モノ」でコントロールしようとすると「甘やかし」になります。

ぐずる子どもが欲しいのは、お菓子やおもちゃではなく「甘えを満たしてもらうこと」です。子どもは親に思い切り甘えたいのですが、その気持を理解してもらえず、「モノ」ですり替えられると、欲求不満が蓄積し、わがままは悪化し、モノへの執着が強くなり、反抗がひどくなっていくのです。

 

  • 甘えを満たすには皮膚接触が不可欠

「子どもが言うことを聞かない」、「しつけを受け入れてくれない」と悩んでいる方は「甘え」と「甘やかし」を区別して、子どもへの対応を変えてみてください。実践すると、子どもがガラリと変わって素直になり、しつけをスムーズに受け入れてくれるようになります。ウソだと思って試してみてください。

子どもの問題行動を改善する近道は「甘えを満たす」ことです。母親が抱っこして、添い寝をして、一緒にお風呂に入って、マッサージをして、母親の皮膚と子どもの皮膚が接触する快感体験が、愛情のインプットには最も効果的です。

母親が子どもとベタベタして、たっぷり甘えさせてあげると、「自分は愛され受け入れられている」という自信が回復します。すると精神が安定して、わがままや反抗は収まっていきます。

子どもは「甘え」による母親との愛着形成を土台にして、しつけを受け入れ、 社会性を身につけ、自立していくのです。子どもの「甘え」は、環境の変化や習慣の変更に直面する時に起こります。下の子が生まれたり、習い事に通い始めたり、プリスクールやキンダーに通い始める時などは要注意です。

 

  • 甘えはしぐさや反抗に表れる

子どもが急にまとわりついてきたり、赤ちゃん返りをしたり、機嫌が悪くなったり、反抗したり、普段と違うおかしな行動をするのは、心に不安がある表れです。親はこのサインを見逃さずに、心地よい皮膚接触を増やして「甘えの感情を満たす」ことを心がけてください。

もちろんどの親も我が子を十分に愛していると思っています。しかし大抵の子どもは親から十分に愛されていると「実感できていない」のです。親子で愛情の感じ方に温度差(すれ違い)があることを知ってください。

子どもの心を満たすのは難しくありません。前述の通り、母親が心地よい皮膚接触を心がけ、とことんかわいがってあげればいいのです。子どもを一生懸命かわいがり「自分は親から愛され受け入れられている」という確信が持てれば、子どもはしつけを受け入れ、自立への道を歩んでいくことができます。

「友だちとトラブルばかり起こす」「幼稚園に行きたくないとごねる」などの問題行動も「甘え」のサインです。幼児であれば、添い寝をしてあげたり、お母さんとお風呂で長い時間遊んであげたりすると、深刻なものでなければ、それだけで落ち着くことが多いのです。

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