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その148 自己肯定感が高い人とナルシシストの違い

ナルシシスト(Narcissist)と自己肯定感が高い人は似て非なるものです。

ナルシシストは自分と周りを比較します。「自分は周りよりも優れている」「自分は特別な存在だ」と思っていますから、自分と同じくらい優秀な人が現れると、自分より低い地位にひきずり下ろそうとする傾向があります。

一方自己肯定感が高い人は、あるがままの自分を受け入れていますから、自分と周りを比較して優越をつけません。自分と同じくらい優秀な人が現われると「自分も同じくらい優秀なはずだ」と考えます。そして努力を重ねて「本当にその人と同じくらい優秀になる力」を持っているのです。

 

  • 何でもほめてばかりいると…

子どもが大して努力もしていないのに「すごいね」「えらいね」とほめてばかりいると「自分はすごい=自分以外はすごくない」「自分はえらい=自分以外はえらくない」というメッセージを伝えてしまう可能性があります。

例えば、クラスでプリントをしているとき、自分が一番に終わったからと「こんな簡単な問題もできないの」「まだできないの」と、周囲をバカにする発言をする子どもがいます。このような子どもはナルシシスト予備軍です。よい友だちに恵まれず、いじめのターゲットになりやすいので注意が必要です。

自己肯定感が高い子は、あるがままの自分を認めていますから、周りと比較したり、ライバルを蹴落とす必要がありません。そのような子は自分が一番にプリントが終わったら「助けてあげようか」「手伝ってあげようか!」と周囲を気遣う余裕があります。当然良い仲間に恵まれ、楽しい学校生活を送れるわけです。

オハイオ州立大学のブラッド・ブッシュマン教授の研究によって、ナルシシストを育てる親は「自分の子どもは他の子よりも優れている、特別な人間である」という優越意識を持っていることが分かっています。子どもを過大評価している親は「親のナルシシズムも大きい」ということです。

 

  • ナルシシストにしない「ほめ方」とは?

子どもをナルシシストにしないほめ方のポイントは2つです。

一つは「自立をほめる」です。「一人でできた!」「人の手を借りないでできた!」という瞬間を見つけてほめるのです。子どもをよく観察していると、そんな瞬間がたくさんあります。自分で歩けた、自分でトレイに行けた、自分で服を脱げた、自分で靴がはけた、自分で水が飲めた、自分でブロックを組み立てたなど、「できた!」を見逃さずに声をかけてあげると、自信が大きくなります。

幼い子どもにとって「自分一人の力」で何かをすることは「勇気」を要します。勇気を出して行動してみて、それがうまくいったときに「できたね!」と親から認めてもらえると、「自分はできる!」という自信がつき、チャレンジ精神旺盛な性格に育っていきます。

もう一つのポイントが子どもの「良い面(違う面)を具体的にほめる」ことです。性格であったり、身体能力であったり、感性であったり、外見でも構いません。「◯◯ちゃんはパズルが本当に早いね。ママはかなわないわ」「◯◯ちゃんの絵は色の使い方がユニークだね。ママは絶対に思いつかないわ」「◯◯ちゃんは本当にやさしいね。お友だちといつも仲良くできるのは凄いことだよ」と、子どもの持っている良い面を「具体的に」ほめてあげてください。

 

  • 子どもの長所を見つけてほめる

子どもは自分で自分の長所に気づくことができません。ですから親が子どものよい面や人と違う特性を言葉に出して教えてあげてください。すると子どもは自分の良い面をより強く意識するようになり、実際にその部分が伸びていきます。

くれぐれも子どもの短所や悪い面に触れないようにしてください。短所をつつくと、子どもは短所をより意識するようになり、さらに悪くなっていくという悪循環に陥ります。親の仕事は子どもの良い面を伸ばしてあげることです。

ほめるときは「本気でほめる」のが原則です。子どもは敏感ですから口先だけでほめても心に響きません。親が子どもの自立や成長や努力に感動したら、本気でほめてあげましょう。もちろん「ほめる」ためには、子どもの小さな「できた」を見逃さないように、いつも見守ることが大切です。

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